輝く人生を送っている方へのインタビュー企画。
今回は、こちらのインタビューシリーズ初となる、男性へのインタビューです。
株式会社システムサイエンスの代表取締役である、磯野幸治さんにお話を伺いました。
磯野さんは、男性社員が多いシステム開発の会社を経営するとともに、40代50代の女性を応援するサイトの運営など事業展開もおこなっています。
一見、両者は関連がなさそうに見えますが、どのようなきっかけで女性を応援するサイトを立ち上げられたのかが気になります。
さっそくうかがってみましょう。
株式会社システムサイエンス 代表取締役【磯野幸治】さんのプロフィール

- 熊本県生まれ、熊本県在住
- 51歳(2025年7月現在)
- 小学校~高校まで勉強はできたほう
- 九州工業大学 工学部 卒業
- 株式会社システムサイエンス 代表取締役
- ハッピーシェアリングコミュニティ(ハピシェアサイト)代表
- 家事代行サービス「アイくらす」
- 不登校支援
- システムエンジニア、プログラマー
- 整理収納アドバイザー2級
- 柔道初段
- 愛猫 磯野タマちゃんをこよなく愛す
- 楽しくいきいきと安心して働ける、夢のある企業にするのが目標
- 社員同士が結婚し、その結婚式で乾杯の挨拶をすること
- システムサイエンス:http://www.ssci.co.jp/
- ハピシェアサイト:https://hsc.happy-sharing.net/
- アイくらす:https://aiclass.jp/
磯野さんの会社やお仕事について教えてください

株式会社システムサイエンスの社長が大きな柱です。
それ以外に、女性を応援するコミュニティサイト「ハッピーシェアリングコミュニティ(ハピシェア)」、家事代行「アイくらす」「不登校支援」の代表などもやっています。
システムサイエンスはどんな会社ですか?
プログラミングをおこない、システムを開発する会社です。今は社員が30人ほどおり、全員が技術者です。
SES(System Engineering Service(システムエンジニアリング サービス))として、システムエンジニアを派遣に出したり、東京の案件を熊本で請け負ったりしています。
官公庁や銀行などから委託を受けた大手企業の下請けとして、技術スキルの提供をしている会社です。
システム開発の具体的な内容とは
具体的には、水道料金検針システムやパチンコ屋さんのシステム内部をプログラミングしています。
水道料金システムなどは公共事業のため、大手企業が入札で落札し、システムサイエンスのようなシステム会社に発注しているんです。
たとえば水道料金のシステムは、コンビニ払いに対応したり、滞納があれば督促状を出したりとけっこう複雑なシステムなんですが、それに対応させなければなりません。
水道検針のフォームや料金体系も、市や町ごとで異なるため、システムの対応が必要となり、我々のような会社が開発をするのです。
その他には、住基ネットや介護システムなど、公共のシステムを運用・保守しています。
毎年のように少しずつ法改正があるので、それに合わせてプログラム改修をするのです。
あとは、Salesforceやキントーンなどの案件も受けています。
独立心が強く、35歳で社長になる

もともと独立心が強く、新卒で入社するころから「自分で会社をつくったら辞めます」とよく言っていました。
そして35歳で、システムサイエンスの社長になりました。
システムサイエンスは、2代目社長として私が社長になってから15年ほどになります。会社自体は25年ほどですね。
他人継承で2代目社長になったので、将来的にはM&Aで誰かに引き継いでもらいたいと思っています。
以前は男性ばかりの会社でしたが、女性がいないと雰囲気も今ひとつなので、最近は女性の採用も始めていますよ。
その他には「ハッピーシェアリングコミュニティ(ハピシェア)」や家事代行の「アイくらす」「不登校支援」などの代表もしています。

いろいろな事業を展開されていて、すごいですよね……。
磯野さんがハピシェアを立ち上げられた想いやきっかけ

これからは女性の時代だと思っていて、女性に一歩踏み出してもらいたいのです。
女性がいきいきとしていたら、男性もいきいきとし始めると考えました。
ではどうするかといったら、子育てもひと段落した方々がもう一度働きたいと思ったときに、一歩踏み出せるような情報を発信できればいいなと思い、ハピシェアを立ち上げたのです。
ハピシェアが生まれたきっかけはコロナ
システムサイエンスで派遣事業をしていたわけですが、派遣も合う合わないがあるため、あまり気が進まないところもあり、何か他のこともやりたいと思っていたんです。
そんなときにコロナとなり何もできなくなってしまったんですが、うちの社員の仕事は案外在宅でもこなせることがわかり、何か在宅でできることがあるのでは……と思って在宅での事業部長を募集したんです。
そして運営を任せられる人がきてくれて、ハピシェアをスタートできました。
ハピシェアは今どれくらいの会員数ですか?
ハピシェアの会員数は、850人近くです(2025年7月現在)。
ハピシェアに対する今のお気持ちは?
今、立ち上げから2年8か月ほどが経ち、ようやく流れに乗ってきた感じです。運営側も慣れてきた感じを受けます。
最近は、講師の申し込みも「ぜひやらせてください」とよく言っていただくので、そんな様子を見るとうれしいですね。

ハピシェアでは、アンバサダーとして講師を体験できるんです。私も講師を経験しましたよ♪
ハピシェアのセミナーを受けたい方はどうすればいいですか?
ハピシェアの公式サイトから、気軽に申し込んでいただければと思います。講師も募集しています。
ハピシェア公式サイト:https://hsc.happy-sharing.net
磯野さんは、熊本愛が強いですよね

生まれも育ちも熊本ですが、大学は北九州で、10年ほどは東京で働いていました。
熊本は住みやすいですし、いいところではあります。
そこそこな都会で、そこそこな田舎でして……。
でもじつは、社長でなければ東京に住みたいと思っています。
熊本は田舎なので、どこへ行くにも車移動なんですね…。
車の運転中は何も他のことができないので、時間がムダだと感じてしまいます。
では、システムサイエンスの東京支社をつくられるとか?
自分が東京にいるときに、そんな話も上がったんです。
でも今のところは実現していませんね。

磯野さんが東京に住みたいと思っていらっしゃるのは、ちょっと意外でした……。
今後の人生において、夢や展望があればお聞かせください

豪華客船に乗って社員旅行をするのが夢ですね。
これは前々から言っていることなんです。
たぶん2,000~3,000万円くらいかかると思いますが……笑
それを実現させたいとは思っています。
最後に、40代50代の女性に向けてメッセージがあればお願いします

子どもも大きくなり、やっと自由がきき始めて、そこそこお金もあって、これから楽しい人生を送れるんだと思います。
そして、子どもたちもそれを願っているはずです。
ポジティブにそういう姿を見せておけばいいのではないでしょうか。
ななこさんのようにいろいろとチャレンジして達成するのも、自信になっていいですよね……。
自分が楽しめることをやったらいいと思います。
女性がいきいきとしていたら男性も輝きますから。うちの会社も社員がいきいきしていたら、私も楽しくなります。
磯野さんの熱いメッセージは、YouTube動画でも発信されていますのでぜひご覧ください。
インタビュー後記

磯野さんのお話を伺っていると、社員の方を身内のように大切に想っているところが節々に感じられました。
そして、愛猫のタマちゃんをこよなく愛していらっしゃいます。
そんなところから、磯野さんの温かさ、やさしさが伺えました。
システムサイエンスは男性が多い会社ですが、女性の人生を考え女性が元気でなければならない、とおっしゃる言葉には、女性として勇気とやる気をいただけます。
今後もハピシェアサイトは、一歩を踏み出したい女性を応援してくれる場となることでしょう。
磯野さんから発せられる言葉は、これからの女性にとっても男性にとっても、とても心強いメッセージだと感じました。
磯野さん、貴重なお話をありがとうございました。
(取材・文:ほし ななこ)
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