輝く人生を送る人へのインタビュー企画。
今回お話を伺ったのは、ネイルサロンを東京・神奈川に4店舗経営しつつ、コロナを機に結婚相談所の婚活事業もスタートされた愛間ユウジさんです。
「ありのままの自分を好きになってもらう婚活」を提唱する愛間さんに、独自のアプローチと今後の展望をお聞きしました。
結婚相談所「東京マリアージュクラッセ」代表カウンセラー【愛間ユウジ】さんのプロフィール

- 結婚相談所「東京マリアージュクラッセ」代表カウンセラー
- 証券会社勤務を経て独立
- ネイルサロンを数店舗経営
- お客さまの「婚活がうまくいっていない」というお声から、婚活のお手伝いが できればお客さまのお役に立てると想い、婚活カウンセラーになることを決意!
- 自分やお相手が再婚というケースが多く、初婚と再婚は全く別物との認識から再婚を得意とした結婚相談所を標榜している
- 結婚相談所「東京マリアージュクラッセ」:http://tokyo-mariage-classe.jp/
- 再婚専門相談室「STEP&GO」:https://step-go.com
- ネイルサロン「Nail R」:https://nail-r-rcp.com/
ユウジさんのご経歴とお仕事を教えてください

今は、結婚相談所とネイルサロンの経営をしています。
東京・神奈川に4店舗|対面サービスのネイルサロン経営がコロナで大打撃を受ける
東京・神奈川に4店舗をかまえるネイルサロンの経営は、今年で24年目になります。
わりと順調だったのですが、コロナを機に、ネイルサロンにも休業要請が出ました。50日間の休業で売上が9割減となり、当時4店舗あった全店舗が休業要請を受けたため「これは大変なことになる」と感じたんです。
そのときに、これからはリモートの時代だといわれ始めていたので「何かできないか」と模索しました。
ネイリストとお客さまの会話から婚活のヒントを得る
ネイル事業からリモートでできることを考えたときに、ネイルそのものは来店していただかないとどうしようもありません。
しかし、それまでのお客さまとネイリストとの間でかわされていた会話を思い出したんです。
- 「婚活がうまくいっていない」
- 「婚活で嫌な思いをした」
- なかには「だまされた」 など
お客さまがこのような話をよくされると、ネイリストから聞いていたことからひらめきました。
プラスサービスとして婚活事業で結婚相談所をスタート
「お客さまの婚活のお手伝いができたら、リモートでできるし、何より喜んでもらえる」と思い、プラスサービスで結婚相談所、婚活事業を始めることにしました。これが結婚相談所を始めるそもそものきっかけでしたね。
婚活業界に本格参入した思い
婚活の業界について何も知識がなかったのでいろいろと調べていたら、変にスイッチが入ってしまい、「もう一つの事業にしよう」と決意しました。
理由の一つに、少子化が止まらない原因として結婚する人が減っていることもあります。
結婚した人が生涯に産む子どもの数は、この30~40年でじつはそれほど減っていません。結婚すれば30~40年前と変わらず2人前後産んでいます。出生率の分母には独身も含めた全女性の数が入るため、結婚しない人が増えることで少子化と出生率低下が起きているのです。
参考:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生同行基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」
その後、再婚専門相談室を立ち上げた経緯
結婚相談所を始めたところ、たまたまシングルマザーの方が何人か相談に来られました。
婚活の相談のはずなのに、よくよく話を聞くと……。
- 小学6年生の息子が不登校気味
- これから子どもの教育にお金がかかるのに全然貯金がない
- コロナの影響でシフトの希望を出しても半分しか入れない
- 中には心の不調を訴える人もいる(原因は生活や将来の不安からくるものでした)
そんな話を聞きながら「それらの問題も何とかしないと、ちゃんとした婚活はできない」と感じたのです。
結婚しても上下関係や主従関係ができてしまうでしょうし、やはり夫婦は対等でなければいけません。
今のうちに悩みや課題を解決できたらと思い、「再婚専門相談室」を立ち上げました。
運営する結婚相談所についてお聞かせください

ユウジさんが運営される結婚相談所について、もう少しくわしくお伺いします。
結婚相談所「東京マリアージュクラッセ」(東京都調布市)|IBJ加盟店
「東京マリアージュクラッセ(東京都調布市)」は一般的な結婚相談所ですが、他の相談所と比べて再婚の方の割合が多いです。
私は名刺を差し出すときに「再婚専門」と書いてある方の名刺を差し出すことが多く、そこには「東京マリアージュクラッセ」も記載していますが、これには戦略があります。
結婚相談所を始めたときは「東京マリアージュクラッセ」しかなかったため、交流会などで「結婚相談所をしている愛間ユウジです」というと、「そうなんですね。最近多いですよね」で話が終わってしまいました。
ところが「再婚専門」に変えてからその名刺を差し出すと、「え、なぜ?」「いないですよね」と、食いつきがまったく違ったんです。
初婚と再婚の婚活は別もの
自分が「初婚」でも、お相手が「再婚」のケースがどんどん増えていますが、「初婚」と「再婚」はまったくの別ものだと考えています。
これは「就活」にそっくりで、「初婚」は「新卒」なのです。条件で選ぶことが多く、年収、安定、福利厚生、有名企業かなどを重視します。
ところが「再婚」は「転職」なのです。転職の際は「やりがい」や「自分を必要としてくれているか」など、中身を重視するんですね。
婚活もカウンセラーが寄り添いつつ伴走して、アドバイスやサポートをしていくわけですが、普通の結婚相談所は、初婚と再婚が別のものと思っているカウンセラーはほぼいません。なので、みんな同じにしてしまうのです。
婚活がうまくいくとされる一般論ですが、たとえば着る服も、清潔感を出すために、プロフィール写真やお見合の際には、白や薄いブルーのワンピースなどを推奨されると、みんな同じになってしまいます。
コミュニケーションが大事だといって「相手に合わせるように」と指導することで、どんどん個性がなくなってしまうのです。
ところが、私の結婚相談所は再婚の事案をたくさん扱っているので、カウンセラーの見るところが違います。
服装も髪型もメイクも|ありのままを好きになってもらい幸せな結婚へ

私は再婚の人を何人もサポートしてきた経験から、「ありのままのあなたを好きになってもらわないと。たとえ結婚はできても、幸せな結婚生活が本当のゴールなので、自分を無理していては幸せではない」と考えています。
それを探すのが婚活だということが、身に染みてわかっています。
だから「私は赤が大好きなんです」「髪の毛はこういう感じの方が好きなんです」という個性があれば、「絶対その方がいいですよ」とお伝えしているんです。
普通の結婚相談所ではできない独自の婚活サポートは「価値観のすり合わせリスト」

私の結婚相談所がもつ一番の強み、差別化ポイントは「価値観のすり合わせリスト」です。
たとえば、離婚理由で「スリッパを履く・履かないで離婚した」という人がいたとします。
これがきっかけで喧嘩が絶えなくなったという話ですが、これは価値観の違いです。
価値観のすり合わせができることが重要なのですが、他の結婚相談所も「価値観のすり合わせが大事です」といっているものの、スリッパを履く人にとっては相手も履くことが当たり前なので、すり合わせなどしません。
結婚して初めてわかるのです。「え、履かないの?」「え、なんで履くの?」と。
私は独自に、離婚した人の離婚理由をずっとリスト化してきました。
これは機密情報で、入会しないと絶対に渡していませんが、150項目ほどあり、ほとんど些細なことなんです。でもなかに5項目ぐらいは「あ、私これだ」というものがあります。
結婚相談所の特徴として、お互い今すぐにでも結婚したい人しかいないため、会ったその日にすり合わせが可能です。
「価値観のすり合わせリスト」があることで、後から価値観の相違が生まれにくいと思っています。
妥協しての結婚では幸せになれない
普通の恋愛では、すり合わせは好きになってからするので、じつは手遅れなのです。
我を通したら結婚できないと思うので、たいていは女性が妥協しますが、妥協したことは結婚後もくすぶります。
「私は結婚しても子どもができても本当は働きたかったのに、あなたが『家庭に入って』『パートぐらいにして』といったからそうしたけれど、毎日子育てと家事でボロボロ」となり、「友達の◯◯さんと会ったらあんなに輝いていた」とけんかになって別れるケースもあります。
好きになってからでは遅いので、事前のすり合わせが重要なんです。
シングルマザーの精神的自立をサポート「再婚専門相談室STEP&GO」
「再婚専門相談室STEP&GO」は、シングルマザーの方々が抱えるさまざまな課題を解決するために立ち上げた専門の相談室です。
婚活だけでなく、生活面や精神面での自立をサポートしています。
印象に残る会員様とのエピソード「欠点をなくすより、良いところを伸ばす」

以前、相談に来られた女性が何かにつけて「私、デブスだから」とおっしゃいます。
「デブスって何ですか?」と聞くと、「デブでブス」だとおっしゃるんですね。
今まで男性と付き合ったことがなく、「おそらく結婚できないですよね」というので、「そんなことないですよ。笑顔が素敵じゃないですか」とお伝えしました。
本当に、ニコッとされると、すごく安心感や愛嬌のある笑顔の方だったんです。だから「男性はそういう人が近くにいてほしいと思いますよ」と話しました。
すると、その方は最初に来られたときはゆったりとした服を着ていたのに、次にいらした時にはボディコンのような服を着てこられたんです。彼女も本当はそういう服を着たかったそうなんですね。
私の言葉で「私は笑顔が素敵なのだから」と、フォーカスできるようになったのです。
これはその方に限らず、会員さんにお伝えしていることです。
愛間ユウジさんへの婚活相談やお問い合わせ方法は?

今は、ホームページよりも紹介が多いですが、お気軽にホームページからもお問い合わせいただければと思います。
YouTube動画も、ぜひご覧ください。
ユウジさんのWebサイトリンク一覧
- 結婚相談所「東京マリアージュクラッセ」:http://tokyo-mariage-classe.jp/
- 再婚専門相談室「STEP&GO」:https://step-go.com
- ネイルサロン「Nail R」:https://nail-r-rcp.com/
YouTube動画|「会員さまと心が一つになる婚活サポート」結婚相談所 東京マリアージュクラッセ
YouTube動画、「会員さまと心が一つになる婚活サポート」結婚相談所 東京マリアージュクラッセはこちら↓から。
今後の夢や展望|シニアのパートナー探しにつながるコミュニティを

今考えているのは、シニアのパートナー探しをいずれしたいことです。
独居老人が社会問題化しているなか、別に結婚しなくてもよいのですが、パートナーを見つけてあげるコミュニティのようなものができたらいいなと思っています。
夢としては、移住も考えたことがありますが、猫が理由で実現できません。
外猫で、自分も妻も地域猫の活動をしており、あの猫ちゃんがいなくなったら行けるよねと話していても、そうこうしているうちにまた増えるのです(笑)
最後に|婚活やパートナー探しで幸せのお手伝い
独居老人の孤独死の問題もそうですが、日本が抱えるさまざまな社会問題を、婚活やパートナー探しという切り口から解決に導いていきたいですね。
結婚相談所の仕事は、人が幸せになるお手伝いができる、本当にやりがいのある仕事だと感じています。
【インタビュー後記】

お仕事に対する情熱はもちろん、会員様一人ひとりへ真摯に向き合う愛間さんのお人柄が伝わるインタビューでした。
「欠点を直すのではなく長所を伸ばす」
「ありのままの自分を好きになってくれる人を探す」
婚活への考え方は、多くの人の心を軽くしてくれるのではないでしょうか。
今後のご活躍も、心から応援しております。
ユウジさん、勇気をいただけるお話をありがとうございました。
(取材・文:ほし ななこ)
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