最近では在宅や副業が一般的になり、社員の副業を容認する企業が増えてきましたね。
しかし、いざ副業を始めようとしても何をどうしたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
Webライターは、経験がいらず自由な働き方ができる人気の職業と言われていますが…・・・。はたして本当でしょうか。
そこで今回は、副業としてWebライターになるための基礎知識や、メリットデメリットなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Webライターになるには|副業で未経験からの始め方
ここではWebライティングのお仕事に挑戦するために、最低限必要なものをまとめてみました。
Webライターを始める環境をととのえる
Webライターを始める環境として不可欠と言っても過言ではないのが、パソコンとネット環境です。
同時にいくつものネット検索をしながらの執筆や、画像加工などを効率よく行うのに適したパソコンのスペックを確認しておきましょう。
スペック | |
---|---|
CPU | Intel Core i5/AMD Ryzen 5 以上 |
メモリ(RAM) | 8GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
ディスプレイ | 13インチ以上 |
カフェなど家の外で仕事をすることが多いなら、バッテリーの性能やパソコンの総重量などもチェックするポイントです。
これらはあくまでも目安になります。
最初はお持ちのパソコンを使ってみて、気持ちよく仕事ができる環境を徐々にととのえていくとよいでしょう。
ただし、安定したインターネット環境は初めに確保する必要があります。回線速度や月間のデータ容量などが十分か確認しておきましょう。
だれでも利用できる公衆Wi-Fiなど、セキュリティの確証が得られないネットワークの利用は慎重に行ってください。
Webライターの基本的な知識を得る
Webライターとして活動していくにあたって、おさえておきたい基本的な知識は主に3つあります。
- 紙媒体の記事との違い
- パソコンの基本的なスキル
- 信頼性の高い記事を書くための留意点
1.紙媒体の記事との違い
Web上の記事は、紙媒体の記事とはまったく違ったルールでつくられます。
具体的には、Googleなどの検索エンジンで上位の表示をねらうSEOとよばれる手法や、読みやすくするための構成ルールなどです。
SEOは本格的にWebライターとして活動するためには必須の知識ですが、今の段階ではどういうことなのかを知っておく程度でよいでしょう。
構成のルールとは、タイトル、目次、見出しなど記事の枠組みの決まりごとをさします。
マニュアルを用意してくれている案件もあるので、初めからしっかり覚えなくても大丈夫ですが、ルールを理解してクライアントとの打合せができるようにしておきましょう。
タイトル(書式はタイトルまたは見出し1を使用)
目次(目次の挿入)
見出し2
見出し3
見出し3
見出し2
見出し3
見出し3
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2.パソコンの基本的なスキル
Webライターとして活動するには基本的なパソコンのスキルは欠かせません。
記事の入稿はMSWordやGoogleドキュメント、記事に挿入する画像の編集にはCanvaやAdobe、クライアントとのやり取りはSlackやChatworkなどのオンラインツールを使用します。無料で使えるものが多いので、慣れておくとスムーズに仕事にとりかかれるでしょう。
Webライターとしてスキルアップするなら、WordPressなどウェブサイト管理の知識やスキルも身につけていくことになります。
3.信頼性の高い記事を書くための留意点
Web上の記事にかぎらず、内容の正確さや情報源へ配慮した文章作成は重要です。
記事にはトレンドがあり、すでにWeb上に掲載されている記事と同じようなテーマで書くことが多くなります。
たくさんの情報をネットで見つけられる反面、著作権などの権利に注意が必要です。ほかのサイト記事から内容やデータを引用する場合は、一般的な情報かどうかの確認やクレジット表記をつけるなどトラブルを避ける手段を身につけてください。
クラウドワークスに登録する
Webライター初心者の仕事探しは、クラウドソーシングサイトを活用することが一般的です。
ここからはビギナーにもおすすめのサイト、クラウドワークスを使った仕事案件の流れを解説していきます。
まずはサイトで会員登録をしましょう。
Step1.クラウドワークス会員登録画面からメールアドレスを登録する
公式サイトトップページの「今すぐ会員登録する(無料)」欄からメールアドレスを仮登録すると、登録用のメールが届きます。
プライベートなメールと区別したいなら、仕事用として新たにつくったアドレスを使うとよいでしょう。
Step2.登録したメールアドレスに届いたメールから手続きを完了させる
届いたメールのURLから本登録を行います。URLの有効期限は24時間です。
Step3.プロフィールを編集する
ページ右上のアイコンからプロフィール編集の画面を開き、「受注者メニュー」と「基本情報」の登録を行いましょう。
ここでは複数の項目を入力することになるため、優先的に登録した方がよい項目をあげておきます。
【受注者メニュー】
- NDA(機密情報契約)
仕事案件で使用するクライアントの情報はこの契約の対象になります。外部に漏らすことのないよう、契約内容を十分理解してサインしましょう。 - ワーカー情報編集
プロフィールを構成する内容を登録します。職務経歴や資格をわかりやすくまとめて自己PRしましょう。
【基本情報】
- 基本情報編集
本名を公開しない場合は「表示用の名前」でライターネームを変更できます。仕事案件にもよりますが、なるべく英数名ではない読みやすく印象がよい名前がおすすめです。 - 本人確認書類提出
アカウントの信頼度を高めるためにも早めに手続きしましょう。 - 振込先口座登録
クラウドワークスから貯まった報酬を出金するときに振込むための口座を登録します。
自分の公開ページを開き、見やすさや構成を確認しながら入力します。
プロフィールは、未経験者にとって自分の経験やスキルをPRできる重要なツールのひとつです。スキルとやりたいことをPRして案件獲得を目指しましょう。
副業でもできそうなライター募集案件に応募する
公開ページの登録・編集が終わったら、ライター案件を探して応募します。
初めは簡単な案件からスタートしてみるのがおすすめです。
自分のスキルや興味のあることをテーマにしている案件を選ぶと、作業効率があがり無理なく始められるでしょう。
いい案件が見つかったら、さっそく応募します。
応募時に送るメッセージの内容は、いちばん初めにクライアントへPRできる貴重な機会です。テンプレートを使うより、一案件ずつ丁寧に作成することをおすすめします。
採用されたら記事を書いて納品する
採用され、クライアントが報酬の仮払いをしたのちに、記事を作成していきます。
クラウドワークスでは、案件の納品まですべてのフローをサイト内で確認できるようになっているので安心です。
クライアントへの質問ややり取りもサイト内のメッセージ機能を使います。
迅速丁寧な応対と、依頼内容どおり納品まで完了させることで経験と信頼を獲得していきましょう。
以上が、クラウドワークスでの仕事案件の流れになります。
くわしい内容は、こちら ↓ の記事をご覧ください。
クラウドワークスサイト内の「よくある質問」ページ ↓ でも確認できます。
Webライターを副業でやるメリット
Webライターになるための準備は簡単と、おわかりいただけましたか。
ここからは、実際にWebライターとして副業を始めたら、どのようなメリットがあるかをご紹介します。
未経験でも始められる
繰り返しになりますが、Webライターになるために特別な資格や経験は必要ありません。
基本的なパソコンのスキルや一般的な権利関係の理解があれば、仕事経験をつむうちにステップアップができます。
未経験者向けの仕事案件もあり、チャレンジしやすい副業のひとつです。
在宅や好きな場所で仕事ができる
好きな場所で仕事ができるのも大きなメリットです。
近くのカフェや自宅のスペースなど、インターネット環境さえあればどこでも仕事ができます。
そのため移動やオフィスでの雑用に時間を取られることもありません。テレワーク経験のない人にとっては、働き方を見直すいいきっかけにもなるでしょう。
通勤時間やあいた時間を有効に使える
朝夕の通勤時間や昼休みの時間など、ちょっとした時間も有効に使えます。
なぜなら、調べものや書いた文章のチェックなど簡単な作業はスマホでできるからです。
家でもあいた時間を有効に使え、家事や介護など家族のための時間が必要な人にとっても大きな魅力といえます。
本業とは別に収入の柱ができる
実際にWebライターとして仕事を始めると、本業とは別の収入が入ってくることで気持ちに余裕ができます。
たとえばリタイヤが視野に入ってきた世代の人たちの多くは、社内で出世を目指すよりも「いつまで働いて、いつから自分のやりたかったことをするか」が気になり出すものです。
そんなとき、時間や場所にしばられない働き方ができる、本業とは別の収入源があるとどうでしょう。
気持ちに余裕がうまれ、無理なく自分の好きなことを始める選択ができるのではないでしょうか。
2つの収入の柱ができることで今の生活がうるおうだけでなく、将来への不安をやわらげてくれる効果も期待できますね。
視野や世界が広がる
Webライターは一人で行なう作業が多い仕事ですが、おどろくほど視野が広がると感じるでしょう。
いろんな業界の人たちと接したり、異業種の常識に触れたりして刺激を受けるからです。
たとえばNISAや投資信託をテーマにした案件では、金融商品の知識がつき自分の資産運用へ役にたつでしょう。
また、ご当地おすすめスポットについての記事なら、その周辺の地理や交通機関にもくわしくなり旅行に行ってみたくなるかもしれません。
いろいろな面で視野や世界が広がり成長につながるのも魅力です。
本業以外のスキルが身につく
Webライターは、自然とさまざまなスキルが身につきます。
文章力だけでなく、オンラインツールやソフトを使う作業でパソコンやITの知識が向上するためです。
記事に使うアイキャッチとよばれる画像をつくったり、材料となる写真を自分で撮影したりします。さらに、プロフィール用のブログやSNS、HPを活用するとサイト運営のスキルも身につくでしょう。
このようなスキルは本業の作業効率化や、Webライター以外の仕事案件にもつながります。
副業だからこそ気軽に試せる
副業を始める理由は人それぞれですが、本業からの収入があるからこそ気軽に試せます。
長年勤めた会社を辞めて転職するのは、経済的にも精神的にもかなり重大な決断です。
まずは副業としてWebライターが自分に向いているかどうか、見極めることをおすすめします。
Webライターを副業でやるデメリット
今度は、副業でWebライターとして活動する場合のデメリットを確認していきます。
時間を捻出するのが大変
仕事のペースがつかめるまでは、時間を捻出するのが大変です。
いくらあいた時間を活用できるとは言っても、集めた情報を記事にまとめるにはある程度集中できる時間が必要です。
締め切り前に夜遅くまで作業をしてしまい、うまく休息がとれないときもあることは覚悟しておいたほうがよいでしょう。
最初はなかなか稼げない
Webライターは、最初は単価の低い案件で経験をつんでいくため、最初はなかなか稼げないでしょう。
キーワードを「初心者」としてライティングの案件を検索してみると、文字単価0.5円以下……さらには0.1円以下と破格の案件が多いことにお気づきかと思います。一般的な5,000文字の記事を書いたとして、文字単価0.1円なら500円の報酬です。
単価で一喜一憂せず、成長の過程を楽しめるくらいの心がまえがいいかもしれませんね。
案件を獲得するのが難しい
さらに試練はつづき、経験の浅いWebライターにとって案件の獲得は簡単ではありません。
クラウドソーシングサイトで多数の仕事案件に応募しても、初めのうちはまったく採用してもらえない可能性もあります。
あせらず、公開ページのプロフィール情報を改善しながら継続して応募し獲得につなげましょう。
Webライターで副業から稼ぐコツ
だれでも未経験から始められるとはいえ、越えなければならないハードルはたくさんありますね。
Webライターで副業から稼ぐコツもご紹介しておきましょう。
最初から高額は稼げないと心得て継続する
まずは、最初から高額を稼ぐのは難しいと心得ておくことが大切です。
未経験者向けの案件は単価こそ低いですが、マニュアルや添削のフォローがしっかりしている案件が多いので、コスパやタイパよく経験とスキルを身につけていけます。
高額案件を獲得するためのスクールにお金と時間を費やすかわりに、少しでも報酬をもらいながらとにかく続けてみましょう。
Webライターの仲間をつくる
小さなことでも気軽に相談できるWebライターの仲間をつくることもおすすめです。
本業でたくさんの人と関わらなければならないため、副業は自分のペースでできるWebライターが最適かもしれません。
しかし、未経験から仕事を始めるときや、ステップアップの方法がわからず行きづまったときに一人で乗りこえていくのは難しいものです。
オンラインのネットワーキングやコワーキングスペースでの勉強会など、自分に向いている方法でライター仲間をつくってみてはいかがでしょうか。
- 勉強会やサロンなどのコミュニティに参加する
- SNSやブログでつながる
- コワーキングスペースやカフェで話しかけてみる
スケジュール管理に気をつける
長く副業を続けていくためには、スケジュール管理が重要になります。
なぜなら、本業の繁忙期に納期の短い仕事案件を入れてしまい、本業がおろそかになっては何のための副業かわからないからです。
短期にくわえて年間スケジュールをしっかりと把握し、ライターの仕事案件の応募を調整しましょう。
継続案件の採用時には、本業繁忙期の仕事量や納期の調整ができるか確認しておくと安心ですね。
スケジュール管理には、スマホでも確認できるGoogleカレンダーやNotionなどを活用すると便利です。
本業のスケジューリング・システムが同期できない場合は、都度手入力をお忘れなく。
Webライターを副業でやる注意点
副業として働き始めると、注意しなければならない点がいくつかありますので確認しておきましょう。
会社の規則を確認する
まずは会社の規則を確認しましょう。
2018年に厚生労働省が策定した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」により、副業をオープンに行えるよう環境整備がされつつあります。
一方で、労働者には企業に対して社内情報の秘密保持などの義務が、そして企業には労働者の労働時間と健康を管理する義務が求められるようになりました。
そのため副業を解禁し、社員が副業の状況を会社に報告しやすい環境をととのえる会社が増えています。
報告の時期や内容などは会社によって違うため、後々トラブルにならないよう確認しておきましょう。
厚生労働省資料「副業・兼業の促進に関する取組について」 ↓ で、一般的な流れが確認できます。
参考:厚生労働省資料「副業・兼業の促進に関する取組について」
収入が増えたら確定申告をする
副業としての収入が、年間20万円を超えたら確定申告が必要になります。20万円を超えていなくても、医療費控除やふるさと納税などで確定申告する場合はあわせて申告しなければなりません。
くわしくは、国税庁ホームページ ↓ をご覧ください。
Webライターは副業で未経験でも始められる!まずは初めの一歩を
今回は、Webライター未経験でも副業の選択肢となるかどうかの判断材料として、いろいろな角度から検証してみました。
Webライターの仕事は働きながら学んでいくため、慣れるまでは大変かもしれません。しかし確実に1つ増える収入の柱や、本業では得られない経験は、あなたの将来を支える財産となるでしょう。
目先のことにとらわれず、「好きこそものの上手なれ」
ぜひ初めの一歩を踏み出してみませんか。
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