すきま時間を上手に利用して、自分の好きな分野で働いてみたい!
フリーランスや副業に興味があるけど、どうやって仕事を探したらいいの?
近年、在宅ワークを中心に「より自由な働き方」を求める人が増えてきました。
そんな人たちに、よく利用されているのが「クラウドソーシング」です。
こちらの記事では「クラウドソーシング」の簡単な概要から仕事内容、さらにはおすすめサイトまで、幅広い視野で解説していきます。
未経験でも稼げるポイントなども紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
クラウドソーシングとは?簡単にご紹介
クラウドソーシングとは、インターネット上で「クライアント」からのお仕事依頼を「ワーカー」が受注できる仕組みのことです。
やり方は各クラウドソーシングのサイトに登録してプロフィールを作成し、受注を開始するだけ。
どこかに属して役割が決まっているわけではないので、自分の得意な分野で好きな時間に仕事内容を選べるのが特徴です。
一体クラウドソーシングにはどんな仕事があるのでしょうか。
まずは最も案件数が多く、初心者でもはじめやすい仕事を見てみましょう。
- アンケート・モニター・口コミ
- データ入力
- Webライティング
- Webデザイン
一つずつ、解説します。
アンケート・モニター・口コミ
特別なスキルがなくても、誰でも気軽にはじめやすい案件はアンケートやモニター、口コミなどです。
主にはクライアントがPRしたい商品やイベントについてなど、生の声を集めたい時に募集されています。
ワーカーにとってはハードルも低く、すきま時間にスマホなどから取り組めるため人気があります。
ただ応募しやすい分、全体的に単価は低めなデメリットも。
この仕事だけでは安定した収入に繋がりにくいので、お小遣い稼ぎ程度という気持ちで始めるとよいかも知れません。
主な仕事内容
- アンケート回答
- サンプルなど商品のモニター
- メディアや商品などの口コミ代行
案件の数 | ★★★★★ |
手軽さ | ★★★★★ |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
単価の目安 | 5〜300円/件 |
作業時間の目安 | 3〜20分/件 |
データ入力
次に応募しやすいのが、テープ起こしやデータ作成などの事務作業です。
あまり複雑なことは求められないので、パソコンの基本的な操作のスキルがあれば進められる案件が多いのが特徴です。
単価の幅は広く、企業からの依頼も多数あるので継続できれば安定した収入にもなります。
成果報酬型もあり、タイピング速度を速めたりグラフ作成などもできると更に収入アップも望めるでしょう。
主な仕事内容
- 顧客のデータ管理
- データのコピペや画像貼付
- 資料やリスト作成
- パソコン上での伝票整理
- 集計作業
- テープ起こし
案件の数 | ★★★★☆ |
手軽さ | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
単価の目安 | 500〜5,000円/件 |
作業時間の目安 | 3〜5日/件 |
Webライティング
ひと昔前は難しいイメージのあった「Webライティング」ですが、今では初心者でも多くの人が気軽に挑戦しています。
ジャンルはたった数行の案件から医療や法律系の専門分野、個人ブログやコピーライティングまで難易度もさまざま。
クライアントによっては未経験ライターをあえて募集し、執筆した記事を修正しながら育ててくれるところもあります。
また、ライターの世界は「書く」ことが好きな人が集まっているので、ネット上にも情報があふれています。
初心者用の学習ツールやグループ交流なども多数あるので、本気になればスキルアップもどんどんできる分野といえるでしょう。
主な仕事内容
- 構成案・SEO記事作成
- 記事作成
- コピーライティング
- 編集・校正・リライト
- 動画などのシナリオ作成
- インスタ・メルマガの代行
案件の数 | ★★★★★ |
手軽さ | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
単価の目安 | 単価の目安 0.5〜4円/文字 |
作業時間の目安 | 3〜20日/件 |
Webデザイン
「Webデザイン」もライティングと同様に人気のある分野です。
現代のWebデザインはAdobeのフォトショップなどを使い、WebサイトやLP(ランディングページ)を作る仕事が主流。
Web上にあるデザインツールも上手に合わせれば、意外と簡単にデザインができてしまいます。
もちろんある程度の学習期間は必要ですが、ものにしてしまえばクラウドソーシング上での案件は多く、単価も高めなのでおすすめです。
主な仕事内容
- HP・LPなどのサイト設計・制作
- サイトの運営
- HTML・CSSコーディング
- アイコン・ボタン・バナー作成
- セミナー用PDFやスライド作成
案件の数 | ★★★★☆ |
手軽さ | ★★☆☆☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
単価の目安 | 10,000〜300,000円/件(案件による) |
作業時間の目安 | 1週間〜半年/件 |
その他の仕事内容
クラウドソーシングには、その他にもたくさんの業種やニーズがあります。
興味のある分野から少しずつはじめてみましょう。
すぐにできそうな仕事
- ECサイト商品登録・撮影
- 動画・画像投稿
- 街の取材レポ
- 製品のネーミング
- 買い付け(海外在住者に多い案件)
- 商品の梱包・発送・出品
- 説明会やセミナースタッフ
勉強したらできそうな仕事
- 動画編集
- 画像加工
- マーケティング・リサーチ
クラウドソーシングのメリットとデメリット
クラウドソーシングにはもちろん、メリットとデメリットがあります。
このサービスを知るために、少し深掘りしてみましょう。
クラウドソーシングをはじめるメリット
一番のメリットはやはり「自由な働き方」ができることです。
その「自由」には、こんな意味が込められています。
- 好きな仕事と時間を選べる
- 自分の能力に合った仕事を選べる
- スキルアップができる
- 副業としてもはじめやすい
一つずつ解説します。
好きな仕事と時間を選べる
育児や仕事など、忙しい合間をぬってコツコツと稼ぎたい人や、介護など不定期の用事がある人には自分のペースで受注ができるクラウドソーシングが向いています。
また好奇心旺盛でさまざまな職種に挑戦してみたい人にも、クラウドソーシングはピッタリといえるでしょう。
自分の能力に合った仕事を選べる
クラウドソーシングでは、その都度自分に合ったレベルの仕事を探すことができます。
また常に多くのクライアントと接する機会があるので、一度にさまざまなケースを体験できることも。
誰にも遠慮せず、常に新しい分野に挑戦できるのも大きな魅力です。
スキルアップができる
クラウドソーシングを利用していると、自然と業界のニーズが理解できるので次にどの分野を強化すれば良いかが分かります。
あとはその部分を焦らず、着実に磨いていきましょう。
初めはスピードが遅くてもコツコツと納期を守ることを続けていれば、スピードは自然とアップしてきますよ。
副業としてもはじめやすい
正社員や派遣、バイトなどと掛け持ちしている人や、これから起業を目指したい人にとってもクラウドソーシングはとても便利です。
登録の際はペンネームを使用することもできるので、身元が職場にバレることもありません。
ただ、働きすぎには気をつけてくださいね。
身体に負担もかかりやすいので、むりのないスケジュールを組んで行いましょう。
クラウドソーシングをはじめるデメリットと注意点
一方、クラウドソーシングには下記のようなデメリットと注意点もあります。
- コミュニケーションが不足しがち
- 単価の安い案件が多い
- 悪質なクライアントに要注意
事前に知っておけば避けられることが多いので、次の解説を参考にしてみてください。
コミュニケーションが不足しがち
クラウドソーシングは、お互いにパソコン上だけで仕事が完結できる便利なシステムです。
それだけに、ちょっとした言葉遣いやすれ違いで誤解も生まれやすくなってしまいます。
仕事を受ける際にはまず相手の求める条件にしっかり目を通し、お互い納得した上で進めるようにしましょう。
また、画面上でのメッセージはできるだけ分かりやすく、丁寧な言葉を心がけましょう。
分からないことは必ず事前に質問するなど、タイムラグでの誤解が生じないようにすることも大切です。
単価の安い案件が多い
気軽に受注や発注ができる分、ワーカーの単価は安く設定されることが多々あります。
特に注意したいのは、長期継続の仕事を受ける時。
顔も声も知らない人とはこちらも遠慮して、いざという時に相談しづらくなってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、早い段階でZoomなどで顔を合わせる機会を作ることです。
一度でも顔を合わせていれば親しみもわき、その後のコミュニケーションもスムーズになるでしょう。
悪質なクライアントに要注意
クラウドソーシングには、たまに悪質な案件もあります。
募集の内容で分かることも多いので、下記を参考に気をつけてみてください。
特に目立って安すぎる案件は、はじめから避けましょう。
また金銭的なことをあいまいにされた場合も、最初の段階で明確にしておくか、できなければ断る勇気も持ちましょう。
モニター募集の案件や商品購入代行の案件には、金銭トラブルが稀に見られます。
リスクを抱え過ぎないよう、事前にしっかりと詳細を確認しておきましょう。
忙しいクライアントも多いので、返信は営業日内1〜2日かかることは良くあります。
しかし、5日以上連絡がない時はあいまいにせず、早めに対処しておくと良いでしょう。
クラウドソーシングでは多くの場合、受注成立後に外部通信(Chat、Slack、Zoomなど)を使うことが認められています。
しかしその時に、ワーカーの氏名や住所、LINEなど個人情報を教えるのは「違反行為」となるので、気をつけましょう。
安易に応じてしまうとサイトの規約に外れてしまうばかりか、後日未払いなどトラブルが生じた際にサイト側から守ってもらえなくなってしまいます。
クラウドソーシング初心者におすすめのサイト3選
では、いよいよクラウドソーシングのサイト選びについて、お伝えしていきます。
クラウドソーシングは、マッチングサイトとも呼ばれています。
良い仕事に出会えるよう、以下を参考にしてみてくださいね。
サイト選びのポイント
サイトを選ぶ際に押さえておきたいポイントは以下の3つです。
- システムが使いやすい
- 案件数が多い
- ランク制度がある
システムが使いやすい
何度も開くサイトだから、知りたい情報がさっと取り出せる「スピード感」や、クライアントとの進捗状況がひとめで分かる「視覚化」がされていることは大変重要です。
外出どきのすきま時間などスマホで見やすく、クリックだけでさくさく進めば作業もはかどります。
また、使いやすいサイトとは操作性だけでなく、クライアントとワーカー両方が安心できるサービスが充実していることも含まれます。
長く使えるシステムはそれだけに人がたくさん集まっているので、案件も多く活気に溢れています。
案件数が多い
クラウドソーシングサイトには、2つのタイプがあります。
あらゆる業種が揃っている「総合型」と、特定の職業に特化している「特化型」です。
どちらを選ぶかによって、仕事の案件数は変わってきます。
すでにライティングや写真、翻訳などのスキルを持っているなら「特化型」がおすすめ。
その他業種や、まだ決まっていない場合は「総合型」に登録しましょう。
もちろん案件数を獲得するため、いくつかのサイトを掛け持ちしてもOKです。
ランク制度がある
多くのサイトには、クライアントからの評価や個人の業績によって決まる「ランク制度」が設けられています。
ランクが上がっていくとサイトから優遇されるほか、高単価案件を受注するチャンスも増えていきます。
複数の応募者の中から採用を決める時に、クライアントはランクも重要視していることが多いので、少しずつでもいいので上位を狙ってみましょう。
クラウドソーシングおすすめサイトと特徴
現在日本には、全部で10社ほどのクラウドソーシングサイトがあります。
「クラウドソーシングに興味はあるけど、なかなか勇気が出せなくて・・」
という人は、大手の業者サイトから挑戦してみることがおすすめです。
一つずつサイトの特徴を解説しますので、参考にしてみてください。
1. クラウドワークス
日本でも最大級のシェアを誇るクラウドワークス。
登録ユーザー数は約480万人、全国約78万社の企業が利用しています。(2022年6月時点)
仕事のカテゴリーは200種類以上もあるので、各分野の未経験者から専門知識を持つプロまで幅広いユーザーに対応しています。
クラウドワークスを利用するメリットは、何と言ってもその豊富な案件数です。
また、実績によるランク制度や企業からのスカウト制度、未払いトラブルを防ぐための仮払い制度や24時間のサポート窓口など、ワーカーの立場に立ったうれしいサービスが数多くあります。
2. ランサーズ
もう一つの業界大手が、ランサーズです。
登録ユーザー数は約110万人、全国約35万社の企業が利用しています。(2022年6月時点)
受注できる仕事のカテゴリーは350種類以上と、クラウドワークスより更に多くの分野に対応しています。
ランサーズもクラウドワークスと同じくランク制度があります。
しかしハードルはそれ程高くないので、ビジネスの基本を押さえコツコツと実績を積んでいれば 短期間でのランクアップも可能です。(ランサーズのランク基準)
また、いくつかのスキルを組み合わせて「パッケージ」を作ることで、それをポチッと押したクライアントに仕事をセットで購入してもらえるという便利な機能もあります。(パッケージ出品の仕組み)
ぜひ利用してみましょう。
3. ココナラ
上記2社と同じく大手でありながら、独自のシステムを持つココナラ。
登録ユーザー数は約70万人、全国約1万4000社の企業が利用しています。(2022年6月時点)
受注できる仕事のカテゴリーは200種類以上と、クラウドワークスとほぼ変わりありません。
ココナラの他と違う点は、自分からスキルを売っていくところ。
得意なことを「出品」という形で提案(アピール)すると、それを見て「依頼したい」と思ってくれたクライアントが購入してくれるというシステムを採用しています。
仕事内容は、ライティングやプログラミング、子育てやペットに関する相談、占いなどビジネスからプライベートまで多種多様。
既に何かしらスキルを持っている人なら、それがちょっと変わっていても気軽にトライできるのが、ココナラの魅力です。
クラウドソーシングおすすめサイト比較
上記3つのおすすめサイトを比較してみます。
登録ユーザー数 登録企業社数 | 仕事のカテゴリー数 | 仕事の依頼形式 | システム手数料 | 登録料 | ランク制度 | 仮払い制度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
クラウドワークス | 約480万人 約78万社 | 約200種類 | プロジェクト形式 コンペ形式 タスク形式 | 報酬の5.5〜22%(税込) | 無料 | クラウドワーカー プロクラウドワーカー | あり |
ランサーズ | 約110万人 約35万社 | 約350種類 | プロジェクト形式 コンペ形式 タスク形式 | 報酬の5〜20%(税込) | 無料 | レギュラー ブロンズシルバー 認定ランサー | あり |
ココナラ | 約70万人 約1万4千社 | 約200種類 | 出品形式 | 一律22%(税込) | 無料 | レギュラー ブロンズシルバー ゴールドプラチナ | なし(基本、前払い制) |
クラウドソーシング未経験でも稼げるポイント
さて、数あるクラウドソーシングの中でこれというサイトを見つけたら、早速登録をして少しずつ仕事を獲得していきましょう。
ここでは、未経験でも稼げる4つのポイントを紹介します。
プロフィールを充実させる
登録が終わったらまず、プロフィールを漏れなく埋めていきましょう。
特別な言葉で誇張、アピールする必要はありません。
自分の言葉で、心を込めて自己紹介文を書きましょう。
「そうは言っても、何を書けばいいのか分からない?!」
という場合は、サイト内で活躍している人のページを覗いてヒントを得るのもおすすめです。
最初の内はテンプレートに沿ってでもいいので、必要事項を全て埋めることから始めます。
実績を積んでいけば書くことも増えてくるので、その都度プロフィールを更新していきましょう。
何度もサイトを訪れプロフィールも充実していけば、次第にクライアントの目にも留まりやすくなっていきます。
レスポンスはできるだけ早くする
いかなる時も、こちらからの返信はできるだけ迅速に行いましょう。
すぐに対応できない時は、いつ対応できるかを取り急ぎ伝えると相手も安心できます。
特に気をつけたいのが、修正などが発生した時です。
いつまでも対応しないと、無駄に時が経ち作業効率も悪くなってしまいます。
顔の見えないビジネスは、最初から最後までお互いに不安なもの。
小さなことですが、ここをクリアにすると数多いクライアントとのやり取りもスムーズに運びます。
良い案件とやめた方がいい案件を見極める
クラウドソーシング上には数多くの案件がありますが、中には怪しいものも潜んでいます。
良い案件に出会えるよう、下記のポイントを参考にしてみてください。
案件の見極めのポイント
- 手数料を引いた報酬金額が、仕事の内容に見合っているか
- 報酬を得るまでの時間が長すぎないか
- 長期継続の可能性はあるか
- クライアント情報が信用できるものか
特に最後のクライアント情報については、必ずチェックしましょう。
クライアント情報のチェックポイント
- クライアントの画像写真の有無
- 本人確認済や機密保持契約の有無
- クライアントのプロフィール内容
- 過去の評価(レビュー)や星の数
- 仕事の完成率(成約率)
コツコツと実績を積む
初心者のうちは受注できる案件が少なくても、気にすることはありません。
多少苦労があっても、諦めずにコツコツと実績を積んでいきましょう。
次第に必要なニーズが分かり、スキルアップのポイントも見えてきます。
勇気を出して、たくさんのクライアントさんと積極的に交流していきましょう。
クラウドソーシングで自由な働き方を手に入れよう!
今回は、クラウドソーシングの3つのおすすめサイトを紹介しながらその特徴や、未経験でも稼ぐポイントなどについてお伝えしました。
同じように見えて、それぞれが違った個性を持つクラウドソーシングサイトです。
これを機会にぜひ自分にぴったりのサイトを見つけ、自由な働き方への第一歩を踏み出してみてくださいね。
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